『王様ランキング』単行本には伏線として1枚の画が各話の最後に飾られていることがあります。
今回は2枚の画をとり上げて、「ボッジの修業」と「ボッスの苦悩」ということで私なりにタイトル付けさせていただき、その中身を考察していきたいと思います。
この伏線の画の内容を理解することによって『王様ランキング』をよりいっそう楽しむことができますので、ぜひ最後までご覧くださいね!(^^)
※ネタバレ勘弁してちょ❣
『王様ランキング』伏線・ボッジの修業
上の画は第3巻40話の最後のページに載っています。
角の生えたライオンのような魔獣が何頭か疲れ切って横たわっており、その先にはボッジがスタスタと歩き去って行くところですね。
背景から考えると、魔物がいることからここは冥府の国であることがわかります。
冥府といえば、ボッジが剣術の師デスパーのもとで何か月か修業をしていましたね。
その訓練の一環としての1シーンだと推測できます。
実は40話の中でも似たような場面がありますので見ていきましょう!
この絵の中にはたくさんの白骨化した動物の死骸が散乱していて、その中でボッジは何かを待ち構えている感じです。
正面の大きな木の茂みからいくつもの目が怪しく光りだしました。
すると突然、木の中からトゲトゲのくちばしを持った肉食獣らしき鳥たちがあらわれ、ボッジめがけて一斉に襲い掛かってきました!
何十羽の群れが高速で襲い掛かってきますが、ボッジはそれを見事に全部かわします。
何度やってもかわされてしまうので、魔鳥たちは疲れ果ててしまい、あきらめてもとに居た大きな木に戻ってしまいました(*_*;)
ここで思い出されるのが、ボッジが城にいた頃の大蛇ミツマタとのトレーニングですね。
はじき飛ばされたたくさんの石ころを神ワザ的なフットワークでかわすというものです。
これまで地道に訓練していた成果が、ここ冥府の森でも十分発揮されたわけです(^_-)-☆
ここで特筆すべきなのは、ボッジは強くなるため、デスパーからの訓練以外に自主トレーニングを積んでいたということです!
夜が明けないうちからボッジは目を覚まし、まずは書庫に入って多くの蔵書を読んで知識を高めます。
それが終わるとカゲと一緒に家中の掃除を始めます。
掃除が済むと今度は森に向かってランニング。そして先ほどの画の森の中で魔獣たち相手に命がけで俊敏性を鍛えるトレーニングをしています。
それも朝ご飯を食べる前にすべてこなしているのです(ひぇ~~‼)
朝ご飯を食べ終わってからは、例のデスパーとの猛特訓が待っているわけですねー(*´Д`)
考えただけでもゾッとしますねぇ~!
世間で成功している人はみんなプラスアルファの努力をしていると言われています。
ボッジには"世界一の王様になる″という大きな夢があるので、そこまでのハードトレーニングに耐えられたのかもしれませんね。
私は一日ももたないと、自信をもって断言できますが・・・(-_-;)
というわけで40話の最後の画も、ボッジがライオンのような魔獣たちの攻撃を見事にかわしていたものだとわかります。
かわいい魔獣の子どもたちがボッジになついて、後について行っているのがなんとも微笑ましいですね(*^^*)
『王様ランキング』伏線・ボッスの苦悩
次に上の画は、単行本第5巻63話の最後のページにあります。
見た感じでは若い頃のボッスなのですが、地面にうずくまっています。まるで苦悩しているような雰囲気ですね。
その様子を心配そうにしてのぞき込んでいるのは鏡になる前のミランジョです。
ボッスといえば、地上最強の名をほしいままにして王様になったぐらいですから、画のような弱々しい姿は想像がつきにくいですね。
若い頃のボッスになにがあったのか、さっそく見ていきましょう!
ボッスとミランジョは昔から知り合いだった?
ボッスは戦闘好きな巨人族の生まれです。若い頃はより強くなるために全国を渡り歩いていました。
ある国にたどり着いたボッスは、様々ないきさつもあり父と母を亡くした幼いミランジョの面倒をみることになりました。
幼いミランジョは心身ともにひどく傷つけられていたため、誰かが世話をしてあげなければいけない状態にあったのです。
ボッスの献身的な介助の甲斐もあって、ミランジョも元気を取り戻していきました。
それまでは己のあふれんばかりの力を戦いに注いできたボッスでしたが、ミランジョと世界中を旅しているうちに「こういう生き方もいい」と思うようになりました。
ミランジョも物心の付く年頃に成長すると、今度は自分がボッスのために恩返しとして何かしてあげられることはないかと考え始めました。
ボッスの夢を叶えるために
これまでボッスからいろいろと尽くしてもらったお礼に、ある日ミランジョはボッスに「今度はあなたの夢を叶えてあげたい」と申し出ます。
ふたりで過ごした島を旅立ち、ボッスはまた昔のように戦いに明け暮れる日々を過ごすようになります。
ボッスはいつもミランジョが選んだ相手と戦闘を繰り広げ連戦連勝するうちに、かつての活気がみなぎるようになってきました。
自信満々で意気揚々と戦うボッスを見て、ミランジョはとても満足げです。
ですがボッスはさらに欲がでてきて、命のやり取りをするほどの強い相手と戦ってみたいとミランジョに依頼しました。
確実に勝てる相手ばかり選んでくるので、ボッスも業を煮やしてきたのでしょうね。
今のボッスに勝る相手ともなれば、もはや王様か神ぐらいしかいないと、ミランジョは漏らしてしまいました。
するとボッスはミランジョの忠告も聞かずに神のいる城に向かいました。
そこで神と対峙できたボッスでしたが、ぐうの音(ね)も出ないぐらいに叩きのめされてしまいます。
圧倒的な力の差があったのを身に染みて感じたボッスは、自分の限界を知って意気消沈してしまいました。
そういういきさつがあって、63話の最後の画になったわけですね。
『王様ランキング』伏線・ボッジとボッスまとめ
実は巨人族のボッスとシーナの間に生まれたボッジが、なぜ小さくて非力なのかのヒントがボッスとミランジョの出会いの中に隠されています。
ボッスはただミランジョの幸せを望んでいました。ミランジョも一途にボッスの幸せを願っていました。
お互いを思いやることそれ自体はとても尊いものなのですが、その中に利己的な思惑がからんでくるとまわりの者たちを不幸に巻き込む展開となってしまいます。
この先それがどのようにして繰り広げられていくのか、またどういう展開で解決していくのか、とても興味がありますね(^^♪
いつも感動を与えてくれるこの作品に感謝しています。
最後までご覧いただき有り難うございました!
あなたに幸せな出来事がたくさん起こりますように(^_-)-☆
コメント
初めまして
TMC9期げっコ(ブログ/Eクラス)です。ゼロイチチャットから来ました。
いいですね!王様ランキング
私はアニメを見はじめています。
子どもの頃の童話の絵のようだなとの感想から始まり今では次の回を楽しみにしているところです。
また見に来ますね。頑張ってください。
げっコさん
コメントを下さり有り難うございます。セミナーや零一プログラウでげっコさんが活躍されているのをよく見かけます。
セミナーでは、いつも理路整然とお話をされているので感心して聞かせて頂いてました。
また今後ともよろしくお願い致します。
tanaka