『王様ランキング』単行本の中に、伏線として話の最後のページに1枚の画が載っていることがありますね。
その画は物語を読み進めていく上で、のちの展開に備えて将来に起こる重要なできごとを前もって暗示しています。
伏線があると今後のストーリーがどのように繰り広げられていくのか、いろいろ想像できて楽しくなりますよね(^^♪
そこで今回は何枚かの絵をピックアップして、読者さんの楽しみを奪わない程度にネタバレを少々入れながら話してみたいと思います(^^)
それでは一緒にみていきましょう!
『王様ランキング』伏線について🌟ボッスと謎の女性

王様ランキング1巻より引用
『王様ランキング』1巻2話の最後のページに、若き日のボッスが左肩に女性らしき人物を乗せて歩いています。
ボッスは王冠をかぶっておらず、身に付けている衣装も高貴なものとは思えないので、ボッス王国をつくる前の時代風景で、ふたりは一緒に旅をしている最中だと思われます。
この画はちょうど2話と3話の中間にあり、話の流れ的にはボッジが裸で街の中を歩き回っていたのを、病床に伏せたボッス王が軽くたしなめるというシーンの手前にあります。
2話と3話の流れでみても、その時点でこの画は話とは全く関係ありません。
ですが、『王様ランキング』をこれから読んでいく先に、何らかの形でふたりの関係性が少なからず関わってくるものと推測できます。
力強い巨人族の父(ボッス)と母(シーナ)のあいだに生まれたにもかかわらず、なぜその子どものボッジが小さく非力で、しかも耳と言葉が不自由なのか。
またボッスのつくり上げたボッス王国が、ふたりの思惑によってこの先どういう展開をみせていくのか。
一見、ふたりでのんびりと旅を楽しんでいるように見受けられるのですが、この物語を激動の渦に巻きこんでいく、いわば嵐の前の静けさといえるものなのです。
そういうふうに予感させるものがこの1枚の画におさまっています。
『王様ランキング』伏線について🌟ボッジとダイダ

王様ランキング1巻より引用
この画をみると、椅子から立ち上がったダイダが誰かに向かって手を挙げながら前へ歩いています。
宰相のソリーもダイダに左手を差し出して、誰かに対してダイダを紹介しているように見受けます。
それに対しボッジは、自分を差し置いてダイダが紹介されたことに驚きのあまり立ち上がってしまったという感じです。
第1巻9話の最後のページにある画なのですが、この画は理解しやすそうですね。
そう、全国民の前で新国王発表の際、ボッスの遺言により次期国王はボッジと決まっていたはずが、あろうことか弟のダイダにすり替えられてしまったという、ボッジにとっては屈辱のシーンなのです。
新国王発表の2日前、ボッスの病床にボッジをはじめ主だった者が集められ、その場で次期国王としてボッジの名前が読み上げられていました。
この時点では新国王はボッジで決まり!と思いますよね。
その後すぐに息を引き取ったボッスでしたが、ヒリングがある行動にでます。
四天王たちを集めた会議を開き、ボッスの遺言書を破り捨ててしまい、そのメンバーだけで次期国王を決めなおすというものです。
7人の多数決なのですが、結果は5対2でダイダと決まりました。
まあ、ヒリングも決して悪気があって、自分の実の子のダイダを国王に推したわけではないでしょう。
非力で耳と話すことが不自由なボッジでは本人にとっても荷が重く、国民の期待にそうことができないと判断したからだと思われます。
ただボッジの心情を察すると、かなり落胆したと考えるのは想像に難くないですね。
ですがボッジは、このあとすぐに旅に出て自分を見つめなおし、その道中で剣術の師と出逢いその秘めた才能を開花させ、最強と呼ばれるまでに成長することになるのです。
「逆境は、それと同等またはそれ以上の成功の種子を含んでいる」と言われますが、まさにボッジは見事にその逆境を乗り越えることになるわけです(*´▽`*)
『王様ランキング』伏線について🌟ボッス、シーナ、ボッジ

王様ランキング1巻より引用
この画は第1巻の巻末の描き下ろし漫画『彼が生まれた日』の最初のページです。
めずらしく第一王妃のシーナも映っています。
ただ、どことなく部分的に影におおわれており暗い雰囲気が漂っています。
国王夫婦の初めての子が生まれ、本来はめでたいはずなのですが、そこにはボッスの利己的な思惑があったのです。
ボッスは若い頃、血気盛んで戦いに明け暮れた日々を過ごしていました。
持ち前の大きな体と力強い腕力にものを言わせて、最強をめざして勝ち続けていました。
ですが上には上がいるもので、ある日神クラスの強者に勝負を挑んでボロ負けしてしまいます。
圧倒的な力の差を見せつけられたボッスは自信喪失して生きる意欲を失いかけます。
そこで手を差しのべてくるのがこの謎の女性です。
ボッスを慕っていた彼女は、意気消沈していたボッスに元気を取り戻してほしい一心で魔人との禁断の契約を申し出ます。
大きなリスクをはらんだ彼女の提案にボッスは応じ、その魔神との契約をかわして地上最強の力を手に入れました。
そのリスクを受け継いでハンデを背負って生まれた子どもがボッジだったのです。

王様ランキング「彼が生まれた日」より引用
その内容は単行本1巻か、2021年10月よりテレビで放映されるアニメを見て下さいね(^_-)-☆
『王様ランキング』伏線について🌟まとめ

王様ランキング1巻表紙より引用
今回の3枚の伏線の画は『王様ランキング』第1巻から抜粋しました。
3枚とも物語が今後どのように展開されていくのかのヒントとなっています。
大きなハンデを背負い、まわりからも理解されずに無能として扱われていたボッジが、その環境の中でどのようにして立派に成長していくことになるのか、とても興味がありますね!
いつも感動を与えてくれる『王様ランキング』という作品に感謝です(*^^*)
最後までご覧いただき有り難うございました!
あなたに幸せなできごとがたくさん起こりますように(^^♪
コメント
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